EV車の普及がますます進む中、補助金や減税制度は注目の的となっています。この記事では、日本のEV車に関する補助金や減税制度について詳しく解説します。車体価格が高く手が出ない、出す勇気がないという方はぜひこの記事に目を通してみてください。
EV車とは?
そもそもEV車とは何を指すのでしょうか?
EV車は電気をエネルギー源とし、ガソリンやディーゼルを使わない自動車です。
モーターで車を駆動し、排気ガスを出さないため環境にやさしく、エネルギー効率が高い特徴があります。モーターは内燃機関(エンジン)と違い、低速から高速まで一貫したトルクを発揮するため力強くスマートな加速をしてくれます。
振動や騒音が少ないため快適な車内空間も特徴です。
ですが、充電に10時間ほど時間を要したり、家に充電ステーションを設置する必要があるなどデメリットも多々存在します。
EV車は大きく以下の4つに分けられます。
1.バッテリー電動車(BEV)
電気のみを燃料とし、内燃機関(エンジン)がなくモーターで走ります。ガソリンに比べ電気はコストが低く燃料費を抑えられます。
2.ハイブリット電動車(HEV)
内燃機関(エンジン)とモーターの両方を搭載していて、それらを組み合わせて効率的な動力を提供する自動車です。
内燃機関(エンジン)で、発電するため給油の必要はなく通常のガソリン車と同じようにガソリンのみを給油します。
3.プラグインハイブリット電動車(PHEV)
ハイブリット電動車と同じように、内燃機関(エンジン)とモーターの両方を搭載していています。
ですが、PHEV車の場合は電気とガソリンをどちらとも給油できるのが特徴です。ハイブリット電動車に比べバッテリーの容量が多く、電気のみで走行したり、またガソリンのみで走行することも可能です。
ハイブリット車と同じように走行することも出来るため使い勝手が非常にいいです。
4.水素燃料電池車(FCV)
水素を燃料としている車です。水素と酸素で電力を生成しモーターを動かします。燃料が水素のため排出するのは水のみ。環境に優しいエコカーとして知られています。
また、航続距離が他のEV車に比べ長く給油もガソリン車と同程度の時間しかかかりません。
EV車の補助金
各EV車の補助金ついて解説していきます。
まず、補助金には国から出ているものと地方自治体(お住まいの都道府県や市町村)から出ている補助金があり、地方自治体の補助金はその地域に住んでいる人にしか適用されません。
また補助金は年などで変わることがあるので最新の情報を確認しましょう。
補助金は最大でいくら?
国からの補助金
国から出ているCEV補助金は、車両登録日 令和5年(2023)4月1日以降で
最大85万円(軽EV・PHEVは55万円)の補助金が出ています。
補助金の対象となるのは期間内に新車を購入し、一定期間(4年)車をっ保有した人に限られます。中古車は対象にならないので注意して下さい。
また、水素燃料電池車(FCV)にはそれ以上の補助金が出ています。
例を挙げると TOYOTAから出ているFCV車「MIRAI」には約145万円の補助金が出ています。それ以外の車種にもそれを超える補助金が出ています。
車種別の補助金額例
具体的な金額を車種別に解説します。
バッテリー電動車(BEV)
国産車
メーカー | 車種名 | 定価 | CEV補助金 |
トヨタ | bz4x | 5,454,545円 | 85万円 |
スバル | SOLTERRA | 5,400,000円 | 85万円 |
日産 | アリア | 4,900,000円 | 85万円 |
日産 | リーフ | 3,024,000円 | 78万円 |
ホンダ | Honda e | 4,100,000円 | 70.6万円 |
マツダ | MX-30 | 4,100,000円 | 51.2万円 |
LEXUS | UX 300e | 5,727,273円 | 85万円 |
LEXUS | RZ 450e | 8,000,000円 | 85万円 |
日産 | サクラ | 2,267,000円 | 55万円 |
三菱 | ekクロスEV | 2,129,000円 | 55万円 |
外国車
メーカー | 車種名 | 定価 | CEV補助金 |
テスラ | モデル3 | 4,354,546円 | 65万円 |
テスラ | モデルX | 15,154,455円 | 52万円 |
アウディ | Q4 | 5,445,455円 | 65万円 |
BMW | i3 | 4,590,909円 | 65万円 |
ヒュンダイ | IONIQ 5 | 4,354,546円 | 65万円 |
テスラ モデルXは7/12以降の登録車
プラグインハイブリット電動車(PHEV)
国産車
メーカー | 車種名 | 定価 | CEV補助金 |
トヨタ | ハリアー | 5,636,364円 | 55万円 |
トヨタ | プリウス PHV | 3,075,455円 | 55万円 |
トヨタ | RAV4 PHV | 4,263,636円 | 55万円 |
マツダ | CX-60 | 4,900,000円 | 55万円 |
三菱 | アウトランダー | 4,401,000円 | 55万円 |
三菱 | エクリプスクロス | 3,512,000円 | 55万円 |
LEXUS | NX450h+ | 6,631,818円 | 55万円 |
LEXUS | RX450h+ | 7,927,273円 | 55万円 |
外国車
メーカー | 車種名 | 定価 | CEV補助金 |
アウディ | A8 | 12,000,000円 | 34.6万円 |
ジープ | ラングラー | 9,363,636円 | 24.6万円 |
BMW | 330e | 5,681,818円 | 44.8万円 |
BMW | 754e | 10,781,818円 | 36万円 |
ポルシェ | Cayenne | 12,018,182円 | 22.6万円 |
メルセデスベンツ | A250 e | 5,063,637円 | 45万円 |
水素燃料電池車(FCV)
国産車
メーカー | 車種名 | 定価 | CEV補助金 |
トヨタ | MIRAI | 6,736,000円 | 232万円 |
外国車
メーカー | 車種名 | 定価 | CEV補助金 |
ヒュンダイ | ネッソ | 7,062,091円 | 215.5万円 |
車以外にも補助金がもらえる
車以外の乗り物にも補助金が出ています。
超小型モビリティ・ミニカー・側車付二輪自動車・原動機付自転車 には補助金が出ています。
原動機付自転車(原付)を例に挙げると、ホンダ EMI e: 予備バッテリーMPPe:1個セット 定価302,000円には4.3万円の補助金が出ています。
車に比べて額は低いですがそもそも本体価格が安いので妥当な金額でしょう。
地方自治体からの補助金
国からの補助金とは別に地方自治体から出ている補助金もあります。
補助金を利用する際は、国からのCEV補助金と地方自治体から出ている補助金を併用するのが基本です。
地方自治体から出ている補助金の額はそれぞれで国の補助金と別で東京都では最大55万円の補助金が出ています。
自分の住んでいる地域の補助金を確認してから購入することをおすすめします。
補助金のポイント
・ハイブリット電動車(HEV)には補助金が出ていない。
・国産車の方が外国車より補助金が高い
・車以外のも補助金が出ている
・国の補助金の対象となるのは新車で一定期間保有している車
・補助金額や条件は毎年変わる
・申し込みはオンラインでも可能
・まずはディーラーに相談
まずは購入するメーカーやディーラーに補助金について相談しましょう。
まとめ
EV車の補助金は、持続可能なモビリティへの移行を促進し、環境にやさしい未来を築くための重要な一歩です。
これらの補助金は、購入コストの軽減や充電設備の整備を支援し、多くの人々に電動車の利用を魅力的にします。一方で、補助金の創設や維持には財政的な課題もあるため、効果的な政策の策定と適切な資源の確保が不可欠です。
我々の環境への負荷を減らし、気候変動に対抗するために、EV車の補助金は今後も検討され、調整されるでしょう。
私たちの未来のために、持続可能な選択肢をサポートし、クリーンな移動手段を普及させるために、効果的な政策の継続的な発展が求められます。