この記事では、カーリースを利用する際、長期の契約か短期の契約どちらの方がメリットが大きいのかまた、どのようなデメリットがあるのか解説していきます。どちらが自分に合っているのか見極め、快適なカーライフを送りましょう。カーリースについての記事はこちら
短期契約・長期契約とは?
カーリースを利用する時、1番と言っていいほど大事になるのが契約の年数です。
年数により、月々の値段や車の使い方に大きな差が出てきます。カーリースの場合、ほとんどが中途解約が出来ません。中途解約をした場合、違約金などの支払いは避けられません。
カーリースの年数は簡単に決めずに、自分がどう車を使っていくか未来はどうなるかをしっかりと考えて十分に検討しましょう。
短期契約・長期契約について解説していきます。
短期契約とは?
短期契約とは、1か月から長くても数か月間のリース契約を指します。特に明確な基準はありませんが1年未満のリース契約という認識でいいでしょう。
納車までは1週間前後です。
レンタカーやカーシェアの感覚に近いですね。
長期契約とは?
長期契約とは、一年から数十年のリース契約です。
納車までは、早くて2週間や2か月など様々です。
1年、3年ほどのリース契約は中期契約と言ったりしますがここでは長期契約として説明していきます。
短期契約のメリット・デメリット
短期契約の場合は、ほとんどが中古車でカーリース会社の在庫の中から選ぶのが一般的です。これはレンタカーとさほど変わりませんね。
中古車のため、納期に時間がかかりませんし費用も抑えられます。
メリット
1.必要な時に気軽に利用できる
長期カーリースでは、年数の長い契約のため気軽には利用できません。
しかし、短期契約ならば車の故障や一時的に車が必要になった際に気軽に利用することが出来ます。最短1か月や3か月の利用のため少し長いレンタカーを借りる感覚に近いですね。
2.費用が一定で安い
レンタカーとは違い、カーリースは費用が一定です。
月に何度もレンタカーを借りる場合は、利用料が毎月変動してしまいます。ですが、短期カーリースならば月々は定額になり管理がしやすいです。メンテナンス台や保険料、税金も定額に含まれるので安心して利用できます。
また、レンタカーのようにいちいち取りに行って返しに行くという手間が省けます。
短期カーリースは、中古車がほとんどのため費用が抑えられます。
3.色々な車種に乗れる
新車や中古車を次々乗り換えるには、莫大な費用が発生し金銭的に余裕がないと厳しいですが、短期リースなら負担なく車を短期間に乗り換えて使うことが可能です。
4.ナンバープレート
レンタカーの場合、ナンバーは「わ」や「れ」ですが短期カーリースは、自家用車のナンバープレートを使用するためナンバープレートでリース車とばれることはありません。
デメリット
1.手続きが面倒
レンタカーやカーシェアに比べ、短期カーリースでは審査や車庫証明も必要になるため手続きが面倒です。定額に任意保険が入っていない時などは、自分で加入する必要があります。
車庫証明はたとえ1か月の利用でも必要になってきます。カーリースの会社が代行してくれることもありますが、手数料がかかります。
初めの手続きの手軽さ、分かりやすさで言ったらレンタカーやカーシェアの方が上です。面倒な手続きをしたくない方はレンタカーやカーシェアをおすすめします。
ですが、長い目で見たときに利用するたびに手続きや、返却などするレンタカーよりも1回の手続きで車の返却もしなくていい短期カーリースの方が楽かもしれません。
2.中古車が中心
短期での納車や安さを提供するために短期カーリースの車両は中古車が中心です。
車は多くの種類から選ぶことが出来ますが、長期カーリースのように自分好みにオプションを入れたり新車に乗ることはできません。
3.走行距離に制限がある/カスタマイズが出来ない
短期カーリースは、契約期間が終われば会社に車を返します。長期カーリースように車がもらえることはありません。
そのため、走行距離に制限があり車の改造もできません。外出をよくする方や長距離の運転を必要としている方は注意が必要です。
長期契約のメリット・デメリット
自分の好みの新車やオプションを選んで、契約できる長期カーリースは頭金なしで月々が定額になるため新しいくるまの持ち方として人気が出てきています。
月々の値段は会社でそれぞれ違い、またサービスなども大きく変わってきます。自分の予算と用途に合わせて会社や車種を選ぶのがおすすめです。
メリット
1.自分の好きな車に新車で乗れる
中古車での長期カーリースもありますが、自分の好きな新車に乗れることがほとんどです。
また、オプションなども自由に設定できる会社も多いため自分好みの車に乗ることが可能です。
契約が終了すれば次の新車への乗り換えも簡単で、色々な車に乗ることが可能です。
2.車の使い方の自由度が高い
長期カーリース、特に7年や10年を超えてくると、契約期間終了後そのまま車をもらえる契約もあります。
車を最後もらうことが前提のため、契約期間中でも走行距離に制限がなかったり車のカスタマイズが可能です。ですが、これは長期契約の中でも7年や10年以上の契約の時のみの場合が多いいです。
3.月額が定額でかなり安い
車検などのメンテナンス費用や、保険が月々定額になり管理がとても簡単に出来ます。
会社によって月々の定額に含まれるサービスは異なってきます。会社によってはメンテナンスが不十分な場合もあります。その場合、会社が提供するメンテナンスパックなどに加入することで予期せぬ出費を抑えられ、管理を楽にすることが出来ます。
また、契約期間が長くなるほど月々の値段も抑えられ負担が低くなります。車を買った場合、維持費は年々増加しますがカーリースでは契約期間中は何年たっても同じ定額で車に乗ることが出来ます。
長期契約の場合、半数以上の利用者が11年のリース契約をしているというデータもあります。
デメリット
1.解約が出来ない
長期契約のカーリースでは、解約が出来ないのが基本です。
もし、契約期間中に解約した場合は違約金などが発生します。
11年のリース契約をしたけど、2年ほどで新しい車に乗り換えたくなったとしても乗り換えることは不可能なのです。そのため、2,3年で新しい車に乗り換えていきたいのか、長く安い値段で車に乗っていきたいのか、自分に合っている方を十分に見極めることが必要です。
2.残価清算のリスク
メリットで紹介した契約終了後の車がもらえるカーリース(クローズエンド)の場合は関係ありませんが、契約終了後車を返却するオープンエンドの場合、返却時に車体傷があったり車内に汚れがあると最後、追加でクリーニング台や修理代を請求される場合があります。
また、オープンエンドの場合は走行距離に制限があることがほとんどで車の改造もできません。ですがその代わり月額料金は安くなります。
まとめ
短期契約と長期契約のカーリースにはそれぞれ一長一短があります。短期契約は柔軟性が高く、需要が一時的な場合や試用期間などに適しています。
一方、長期契約はコスト削減や予算の安定化に役立ちますが、契約期間の制約や所有権の喪失がデメリットです。
短期契約では自由度が高く、車両の変更や返却が容易ですが、料金は高くなる可能性があります。
長期契約では月額料金が割安になり、メンテナンスの手間も減りますが、変化への柔軟性や早期解約に伴う追加費用には注意が必要です。
最終的な選択は個人のニーズによりますが、予算と柔軟性のバランスを考慮し、自身の状況に最も適した契約タイプを選ぶことが重要です。